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2013年07月05日

万葉集を遊ぶ交心『 露草や自遊な恋は移ろわず 』




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 万葉集を遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 万葉集を遊ぶ交心v13s070413

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露草や自遊な恋は移ろわず

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 > 万葉集04ー0583 月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ  大伴坂上大嬢


 あなたが愛してきた露草のようにすぐに色あせてしまう人たちと同じように、わたしのこの恋心も移ろいやすいそんな女だと、あなたはわたしのことを思っているのでしょうね。だからあなたはわたしに声もかけてはくれませんね、と大嬢は怨み言を詠っています。
 けれど大嬢は、まだ幼くて恋のことも判らず、そんな家持をさびしい人だと思っているのでしょう。その思いは、恋について大嬢を思い悩ませるようになっていきます。
 あなたを思うわたしの恋はいつまでたっても色あせるような儚いものではありませんよ。ほんとうの恋を知ったならもうそんなにあちらこちら虚しく移ろうこともなくなるでしょうに。わたしは本気であなたに恋をしているのだから、わたしに声をかけてこのわたしの思いを受けいれ、ほんとうの恋をふたりで分かち合いましょうよ。

 大嬢は恋多き女で有名な坂上郎女の娘で、大伴家持の従妹です。幼馴染みで仲良かったのでしょうね、色男の家持にぞっこん惚れていたようです。
 実はこの歌は娘の心持ちを母の坂上郎女が代作してやったものだそうです。当時は歌を詠めなかったら男を振り向かせることもできなかったのですから、まだ幼くて歌の詠めない大嬢は家持に思いを告げることもできず悩んでいたのです。
 そんな娘を見かねた母は甥の家持にあんまり遊びすぎないでそろそろうちの娘も構ってやりなさいよ、とお説教しているのでしょう。家持はこの叔母さんの坂上郎女に恋の手ほどきを授けられているんです。坂上郎女恋歌の名手ですからね・・・


 露草や自遊な恋は移ろわず   仁


 命のままを分かち合いけり


 そんな坂上大嬢を後に正妻にしてそれからはたくさん大嬢との想い出を詠っています。


 > 万葉集18ー4114 なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほひ思ほゆるかも   大伴家持


 河原撫子の花を見るたびに、あの美しくも微笑ましかった頃のあなたのことをいつも想い出していますよ、と越中に赴任している家持は、都に残してきた大嬢を愛おしんで歌を贈っています。花作りも好きで、庭に百合や撫子の花を植えて楽しんでいたようです。
 軍事部門を預かってきた最も古い氏族の頭領ですけれど、歌の心を大切にしてきたんですね。その古い心が新興勢力の藤原一門の一党独裁体制から抹殺されていくことにもなるのでしょう。無実でしたけれども、謀反の首謀者にも仕立て上げられていくことにもなるんです。藤原体制に異議を申し立てるような告発を内蔵した万葉集も封印されて仕舞うんです。


 大やまと心探さん青田風   仁


 わが産土に見る田のかんさ


 古代の大地の神々と共存する牧歌的な万葉的な世界は大伴家持をもって終わりを迎えたといってもいいのでしょう。いわば真に日本的な大和の心は終焉を迎え、虚構された絶対神の天皇制と藤原支配の法体制が権力闘争を拡大反復する殺人の時代に突入していきます。

 女は美しく美しく作りあげられていくのです。自分の娘が天皇の皇子を身ごもることが藤原権力の最大の戦略となったのでした。
 藤原宮子はこうして探し出され、作りだされていった最初の女性だったのでしょう。


 元の野に帰せ撫子カミの里   仁


 花は秘やか草生いしげる




 歴史は根源的に人権尊重の思想と法体制を創造してきたにもかかわらず、絶対神の天皇制と藤原支配の法体制に依拠する金権至上主義の妄者たちは、核商売と再軍備の構築を策動し、殺人の世紀を増強させています。
 人の命は地球よりも重いを心に刻んできた人間にとっては堪えがたい世となってきました。


★ 優游575交心v13s070407

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現身の身の遠ざかる西日かな

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 > 真実の何色隠しサングラス   遊呼


 在る物は又どこかに現る   仁


 遊呼さん、いつもあい風交心ありがとうございます。
 交心は世界の窓口です。
 梅雨ごもりの身でも交心によって色々の世界を目の当たりに遊泳できることはこの上なくHappyです。


 古もこの世も観ませ返り梅雨   仁


 無漏路の楽土知れば遊ばん


 > くらくらとたそがれ駅に降り立てば見知らぬ景色顔のあふれる   遊呼


 日々今や異邦の邦にあるごとく奇怪なりしも面白きかな   仁


 現身の身の遠ざかる西日かな   仁


 よみがえる時なくも肯う





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Posted by 青柳仁 at 22:25Comments(0)大伴家持